考えたことをつらつらと。日々の記憶。

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

疲れるけれど、傷つくよりはずっとまし。

傷つくことが減った代わりに、疲れることが増えた。 ちょっと棘のある言葉をかけられた時。 目線が冷たかった時。 誰かに煩雑な言葉を投げつけてしまった時。 以前は一瞬一瞬を真正面から受け止めて、その度に心をすり減らしていた。 あの人は私が嫌いなんだ…

1mmも擦り切れないように

心がほくほくする。 何があったかは内緒。 だって、とっても嬉しかったから。 言葉にしたらもったいない。 1mmも擦り切れないように、内側にそっとしまっておこう。

読本書留:太宰治『如是我聞』

”他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ。敵の神をこそ撃つべきだ。でも、撃つには先ず、敵の神を発見しなければならぬ。ひとは、自分の真の神をよく隠す。” 太宰治『如是我聞』はこの一節から始まる。「如是我聞」は本来、仏教で…

初めて家出をした。

初めて家出をした。 ひとりぼっちになりたい大人の悪態、抵抗である。 愛用のリュックとコートにスニーカー。 靴紐を閉め、鍵を握り、体の向きを変え、左手を動かす。 まるでいたずらをしているような高揚感が視界の解像度をあげていくのがわかった。 綺麗…

大体のことはフィクション

昨日から「One Last Kiss」を何度も聞いている。 件の映画はまだ見ていない。 考えなくていいことばり考えてしまう。 問いもはっきりしていないから、 数秒前に何を考えていたのかも分からない。 時間は連続しているはずなのに、 実はそんなの教科書の中だけ…

ワニワニパニック

「出る杭は打たれる」という言葉を聞くと、小さい頃おばあちゃんと一緒に遊んだワニワニパニックを思い出す。100円玉を入れると何個かある洞窟からランダムにワニが出てきて、それを棒の先にボクシンググローブをくっつけたようなものでポコポコ叩いていくゲ…

また一つ秘密が増えてしまった

年初めの肌寒い朝。 大江戸線春日駅からゆっくりと地上に上がり、ドームシティの方面へ少し歩くと、スーッと空に伸びる曲線が目に入ってきた。 記憶の中にあるようなはしゃぎ声は聞こえない。 人なんて元からいなかったかのような静けさが漂っていて、 まる…

リハビリ

昨晩、布団の中で河村・拓哉さんの推し・文芸の文章を読んだ。書き手の優しさや配慮がじんわりと滲む、品のある柔らかい言葉が綴られていて、お湯に浸かっているみたいだった。好きだなぁと素直に思った。 毎日難しいことばかり考えていると、不意に心のうち…

書かなくなった私へ

言葉にできない焦燥感。 自分は何者でもないことを毎日再確認している。 情報を享受する側として生きる自覚を持ってしまったら黄色信号。 生み出す側であるという自負に、事実が追いついていない現実に目をつむりたくなる。 しかし視界を暗闇で満たしたら行…