考えたことをつらつらと。日々の記憶。

疲れるけれど、傷つくよりはずっとまし。

傷つくことが減った代わりに、疲れることが増えた。 ちょっと棘のある言葉をかけられた時。 目線が冷たかった時。 誰かに煩雑な言葉を投げつけてしまった時。 以前は一瞬一瞬を真正面から受け止めて、その度に心をすり減らしていた。 あの人は私が嫌いなんだ…

1mmも擦り切れないように

心がほくほくする。 何があったかは内緒。 だって、とっても嬉しかったから。 言葉にしたらもったいない。 1mmも擦り切れないように、内側にそっとしまっておこう。

読本書留:太宰治『如是我聞』

”他人を攻撃したって、つまらない。攻撃すべきは、あの者たちの神だ。敵の神をこそ撃つべきだ。でも、撃つには先ず、敵の神を発見しなければならぬ。ひとは、自分の真の神をよく隠す。” 太宰治『如是我聞』はこの一節から始まる。「如是我聞」は本来、仏教で…

初めて家出をした。

初めて家出をした。 ひとりぼっちになりたい大人の悪態、抵抗である。 愛用のリュックとコートにスニーカー。 靴紐を閉め、鍵を握り、体の向きを変え、左手を動かす。 まるでいたずらをしているような高揚感が視界の解像度をあげていくのがわかった。 綺麗…

大体のことはフィクション

昨日から「One Last Kiss」を何度も聞いている。 件の映画はまだ見ていない。 考えなくていいことばり考えてしまう。 問いもはっきりしていないから、 数秒前に何を考えていたのかも分からない。 時間は連続しているはずなのに、 実はそんなの教科書の中だけ…

ワニワニパニック

「出る杭は打たれる」という言葉を聞くと、小さい頃おばあちゃんと一緒に遊んだワニワニパニックを思い出す。100円玉を入れると何個かある洞窟からランダムにワニが出てきて、それを棒の先にボクシンググローブをくっつけたようなものでポコポコ叩いていくゲ…

また一つ秘密が増えてしまった

年初めの肌寒い朝。 大江戸線春日駅からゆっくりと地上に上がり、ドームシティの方面へ少し歩くと、スーッと空に伸びる曲線が目に入ってきた。 記憶の中にあるようなはしゃぎ声は聞こえない。 人なんて元からいなかったかのような静けさが漂っていて、 まる…

リハビリ

昨晩、布団の中で河村・拓哉さんの推し・文芸の文章を読んだ。書き手の優しさや配慮がじんわりと滲む、品のある柔らかい言葉が綴られていて、お湯に浸かっているみたいだった。好きだなぁと素直に思った。 毎日難しいことばかり考えていると、不意に心のうち…

書かなくなった私へ

言葉にできない焦燥感。 自分は何者でもないことを毎日再確認している。 情報を享受する側として生きる自覚を持ってしまったら黄色信号。 生み出す側であるという自負に、事実が追いついていない現実に目をつむりたくなる。 しかし視界を暗闇で満たしたら行…

チームは楽しい

久しぶりに、ブログを書こうと思う。 この数週間、お腹のあたりでモヤモヤとしたものが渦巻いている。風邪のせいなのか、歯の治療のせいなのか、全然わからないけど、少しずつでもことばにしないと永遠になくならないない気がして。思い切って、流れのままに…

深淵

あらら。4ヶ月も放置していた。 最近、頭のネジがゆるみ気味なのは、思考を言語化することをサボっていたからか。 自分の発する言葉がいい意味でも悪い意味でも変わってきた。 そうそう、最近「声」についてよく考える。 『ハチミツとクローバー』だったかな…

とりとめもない4月の話

4月になって、私はある会社の新入社員になった。 出社日初日、つまり先週の月曜日。 10時の入社式に間にあうよう、8時過ぎには部屋のカーテンを開けた。 まだ肌寒さを感じつつも、少しだけ春の陽気を感じるような朝だった。 9時過ぎ、身支度を整えて家を出る…

失恋でもしたのかしら

女は失恋すると髪を切るという。 その気持ちはわからないようで、わからなくもない。 髪を切ると似合う服も変わって、鏡に映る自分が「新しい自分」に見える。 そうして髪を切る前の自分は「前の自分」になる。 あっという間に過去になる。いろんなことが。 …

ちょうどいい

3月頭、オーストラリアのケアンズに行ってきた。 高校からの友達と現地集合、現地解散の旅。 朝5時頃空港に降り立ち、8時頃宿に着いたら、 あまりにも普通なテンションで寝起きの友人が現れた。 何の感動もない。 お互い、近所のスーパーでたまたま会ったよ…

雪山で例えるなら

どんな悩みも迷いも、ある人のたった一言で全部吹き飛ぶことがある。 大学2年生頃までは「ふんわりと包むような共感」を含む言葉に救われていた。 一番に思い出すのは大学1年生の頃。 ある女性から頂いた手紙に「どうかネガティブな自分を愛してあげて」と書…

霧みたいな希望

楽しいこと、うまくいくこと。 しんどいこと、うまくいかないこと。 毎日たくさんあって、うまく折り合いをつけているのに。 たった一つの「うまくいかないこと」が全てを飲み込んでしまうことがある。 気にしないようにしても、気にしてしまう。 お得意の「…

嫉妬

先日、大学時代の所属ゼミの最終発表会を見に行った。 後輩たちが1年、もしくは2年かけてやってきた研究や作品の報告と、自らの変化を語る姿はとても立派で。 つい半年前まで私もそこにいたはずなのに、空気も間も言葉も交わされる質問もすべてが新鮮に感じ…